ファクトフルネス②~人間がチンパンジーよりも、貧困についての問いに正解できない理由とは?~
こんにちは、とーまです。
いま僕は、弾けないギターを手元にブログを書いていますw
いつになったら弾けるようになるんですかね~笑
さて、今回も著書『ファクトフルネス』より、内容をお届けしていきたいと思います。
前回の記事で、3択の貧困に関する問題13項目を出題しました。
皆さんは何問答えることができましたか?
ちなみに、平均正答率は12.3%です。
つまり4問以上できていれば、あなたは世界の中でも貧困の知識が高いということが言えます。
しかし人間の正答率が12.3%だった一方で、チンパンジーの正答率は33.3%でした。
チンパンジーは3つの選択肢から無作為に1つを選ぶので、正解する確率は「1/3」
つまり理論上の正答率は33.3%ということになります。
では、なぜチンパンジーに劣るほど現代人の世界の貧困についての知識は低いのでしょうか。
無論、現代人に貧困の知識がないわけではありません。
ただ、「アップデートされていないだけ」なのです。
以前出題した13の問いに関して、もしかしたら頭脳明晰である人たちの正答率が高いと思った方もいるかも知れません。
しかし、彼らも「貧困」に関する知識は20年間アップデートされておらず、むしろ頭の良い人ほど答えを間違えた傾向があります。
日本政府は「待機児童問題」や「社会的弱者」についての議論を、与党野党それぞれの視点で交わしていますが、
視野をグッと拡げて世界に目を向けてみると、日本の貧困と世界の貧困と問題になっているレベルがそもそも違うということがわかるはずです。
「貧困に関する13の質問」の正答率からわかることは、世界各国は貧困について盲目になっているとうことです。
お国の事情や世界情勢に関しての議論は度々交わされている一方で、世界の貧困についての議論は全く交わされていない。
これが、貧困知識がアップデートできていない理由の一つと言えます。
ただ、もしかしたら国会では世界の貧困に関する議論が交わされているのかもしれない。
メディアが放送していないだけで
基本的にメディアは「ネガティブ」なことを放送する。
そのほうが視聴率が上がるから。
例えば、「東日本大震災」
津波の影響で、原発から放射線が漏れ出しているという報道があった。
原発の近くに住んでいた人々は避難したが、そのうち約1600人は避難後に亡くなっている。
しかしその原因はメディアが危険視していた「被爆」ではなく、
避難の影響で体調が悪化したことや、ストレスが積み重なっていることによるものである。
メディアの影響力は非常に強い。特にテレビっ子が多い日本では。
強大な影響力を持つメディアが正しい報道ができないと、このような惨事を巻き起こしてしまう。
メディアに正しい報道ができていれば、原発周辺に住んでいたその1600人の命は失われずに済んだかもしれない。
思い出してほしい。
なぜ「メディアがネガティブな報道をしたがるのか」
それは「視聴率確保のため」と言ったと思う。
視聴率が上がると、その局にCM依頼をするようになる。
収益が上がるということだ。
まとめると、
メディアがネガティブな報道をするのは「ビジネスのため」になっていて「正しい情報を伝えるためではなくなっている」
ということがわかる。
そしてこれが、世界の貧困知識がアップデートされていない理由の一つとされている。
余談だが、なぜ近年「信用経済」が注目されているかというと、ここに着眼点がいく。
つまり「メディアが勧めているもの」と「信用ある人が勧めているもの」とを比べたときに、後者のほうが情報の信用性が高いということ。
信用ある人に広告を打ったほうが、費用対効果が高い。
だからYouTuberの動画に広告が掲載されているのである。
これが、「信用経済」の真髄だ。
貧困の話から少し脱線してしまったが、
「信用経済」に至った経緯が「メディアの信用性の問題」であることは確かで、
またそれは「世界の貧困の知識(正答率)」からみても、それが証明できるというわけだ。
そして、この「新たなコミュニティの構築方法(信用)」を使った世界の貧困脱出のメソッドが「フェアトレードタウン」である。
フェアトレードタウンとは、
行政や企業だけではなく、市民や地域の小売店、学校など街全体でフェアトレードを応援する自治体のことである。
貧困に悩む途上国の村や町と提携を結んで、その発展に寄与してくことやフェアトレードの認知度を上げることに一役買っている。
皆さんがよく知る「信用経済」は人とのつながりだと思うが、
フェアトレードタウンは「地域のつながり」である。
こうした新たなつながりが、平成後の日本を世界を変えていくことになるだろう。
いかがでしたか。
貧困に関して、信用に関して、たくさん気づけたことがあると思います。
僕もこの本を読んでたくさん気づけたことがあります。
『ファクトフルネス』は、本屋に行けばいちばん目立つ場所に置かれています。
是非手にとって読んでみてください。