ファクトフルネス③~現代人の10の思い込みが、世界の貧困の認識に誤りを生じさせている~
こんにちは~
とーまです!
昨日は人生で初めてのテレアポをしました。
会話でオトすスキルが必要ですねw
さて、今回も著書『ファクトフルネス』から記事の内容を書いていきます。
この著書は、現在日本の書店を訪れたときにいちばん目立つ場所に陳列されているベストセラーです。
この本は、現代人が持つ10の思い込みに関して書かれており、それにより多くの人がデータを正しく理解できていないという懸念について書かれています。
そしてその10の思い込みは「10の本能」と呼ばれ、次のように分類されています。
・分断本能
・ネガティブ本能
・直線本能
・恐怖本能
・過大視本能
・パターン化本能
・宿命本能
・単純化本能
・犯人探し本能
・焦り本能
どの本能も、過去・現在・未来のいずれかの時系列に該当します。
つまり、これらの本能をもとに未来が形成されているということです。
しかしながら、人間とは上手くいったときには過大評価し、上手くいかなかったときは過小評価しがちな極端な生き物です。
そうやって作られた本能が、この10の本能ということになります。
前回、世界の貧困についての13の問題を出題させていただきました。
そして、その問題に対する現代人の正答率が、チンパンジーの正答率を下回っているという話もしました。
なぜこのような結果になってしまったかというと、世界の貧困に関する知識が20年間アップデートされていないからだという話もしました。
そして、今回の「10の本能」の話に移るわけです。
世界の貧困に関する現状をお話すると、皆さんが思っているよりも世界の貧困事情は確実に改善されてきています。
例えば13の問題の一つに、「世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は、過去20年間でどう変わったでしょう?」という問題があります。
選択肢は、
A. 約2倍になった
B. あまり変わっていない
C. 半分になった
前回の問題を説いた方、そしてここまで記事を読んでくれた方はおわかりいただけたと思います。
答えは「C」です。
ちなみに、この問題の正答率が最も高かったスウェーデンの正解率は「25%」で、最も正解率の低かったハンガリーは「2%」であった。
これは、チンパンジーの正解率(33.3%ーチンパンジーは無作為に3つのうち1つを
選択する)を下回っている。
その他の問題もほとんどがチンパンジーの正解率を上回ることができていない。
そして、なぜこのような結果になってしまったかという答えが「10の本能」なのである。
世界には「お金持ち」と「貧乏」しかいないという勘違い(分断本能)や、「アフリカ」の経済が「ヨーロッパ」に追いつくことはできないという勘違い(宿命本能)が、
この20年間の現代人には勝手な固定概念として植え付けられていて、それが習慣化されてしまい、本能的に答えた三択で間違えてしまうというメカニズムになっている。
もちろん、そんなことはない。
現に「低所得者」「中所得者」「高所得者」と三分されているとき、最も多いのは「中所得者」であるから。
そして世界の貧困に関する質問でわかった人間の「10の本能」は、他の分野にも影響を及ぼす。
例えば「直線本能」であれば、FXで急激な価格の高騰が起こり我を失い、「(このまま価格は右上がりで増えていく)」と思って増資した矢先、鈍化し値が下がっていくということも考えられる。
そもそもこの考え方でさえ「ネガティブ本能(悲観的)」であるが、一方の「値が上がり続ける」という考え方は「直線本能」であり、この場合あまりにも「楽観的」であるということがわかる。
現代人には「ネガティブな面」と「ポジティブな面」の両方を持つことが求められる。
投資家で有名な与沢翼も、このように話している。
「成功するためには第三の考え方が必要
第一・第二は『楽観的な考え方』と『悲観的な考え方』
どちらも極端な考え方なので、一方を考えた後にはもう一方も考える必要がある
そして両方を考えた後の第三の考え(答え)
これを考えられる人が成功者になる」
彼の言葉とこの著書で伝えたいことの共通点は、
「良い」「悪い」での2つで考えると自分の思考が凝り固まってしまい、
時代の流れやデータを正しく捉える能力が損なわれてしまう
ということです。
そして今回で3回目となった弊ブログでの、著書『ファクトフルネス』の内容の共有の中で、皆さんには世界の貧困やデータを正しく見られるようになっていただきたいと願っております。
それが弊ブログ『Pooror 0 Project』の目的でもあり、国連が定めたSDGs達成のためでもあり、さらにはみなさんの人生にも役立つということです。
次回からは実際に「10の本能」の項目に入っていきますので、是非楽しみにしてくださいね!
それでは!