賢者への道ブログ

歴史から学ぶ賢者となり、未来を考える力を養う。

ファクトフルネス⑬~第十の本能:焦り本能~

こんばんは、とーまです。

 

昨日一昨日と、静岡の焼津に旅行に行っていました。

次の日の今日は、花粉症がひどくてお昼まで寝込んでしまい、タスクを熟せられませんでした。

せめてブログはやろうと、何とか意識を保って書く所存でありますw

 

よろしくおねがいします。

 

 

 

さて、今回で著書『ファクトフルネス』の共有は最後になります。

 

本書に書かれている「10の本能」は、現代人が陥りやすい「思い込み」のことで、それによって多くの人が「データ」や「世界の貧困」について正しく理解できていないと、著者のハンス氏は言います。

 

 

それでは、早速内容に入っていきましょう!

 

 

 

第十の本能:焦り本能

~「今すぐ手を打たないと大変なことになる」という思い込み~

 

 

「この瞬間に決めろ!」

「今日から考え方を変えよう!」

「今すぐ行動しろ!」

 

こういった言葉を、目にしたり耳にしたりする人が多いだろう。

 

 

これらは「販売員」がクロージングのために使ったり、「活動家」が不安を煽って自身の市場価値を上げようとするために使われていることが多い。

 

 

 

「せっかくだから買っていきなさいよ!ここでしか買えないよ!」と、日本人消費者に響きやすい「限定」という言葉をちらつかせる観光地の販売員や、

 

「今こそ、我々は立ち上がらなければなりません!」と、選挙演説で公言する立候補者など、

 

「焦り本能」は我々が思っている以上に、日常にたくさん潜んでいる。

 

 

また人間の特徴として、目の前のリスクと何年後に起こりうるリスクとがある場合、前者を重んじ未来を軽んじる傾向がある。

 

 

逆に、これを逆手に取った商法もある。

 

 

「保険」がその最たる例だ。

 

人は短期的にしか考えないはずなのに、なぜか「保険」など長期の不安を煽られると、ほいほいと加入してしまうのだ。

 

 

 

気づいた方もいるかも知れないが、その不安を煽っているのは誰だろうか?

 

 

そう、「販売員」だ。

 

 

結局、未来だろうが近未来だろうが、その不安を煽られて意思決定し、行動を起こすのは「今」である。

 

 

僕も何度かそう謳った「ネットビジネス」に騙され、合計50万円ほど騙し取られてきた。

 

「ITの知識は必須だよ」

「権利収入を得て将来は有意義に暮らそう」

「簡単にお金が手に入る」

 

今見たら本当に臭い文言ばかりだが、就活を終え日本に危機感を覚えていた僕は、「今すぐ変わらなければならない」と考え続けて行動を起こしていた。

 

 

 

確かに、行動することから全ては始まる。

 

 

しかし、行動を起こす前に決断する(考える)自分は必ずいる。

 

 

 

この「考える自分」が正しい物事を見えていないと、その行動はただの見切り発車になってしまう。

 

 

それを弊ブログが共有している『ファクトフルネス』では、「思い込み」と「事実」には乖離がある、として書かれている。

 

 

 

例えば、貧困に関しても「途上国に必要なのはお金」と、単純な思い込みをしている人が多いだろう。

 

でなければ、本書で出題されている「世界の貧困13問」の正解率が12%前後に終わったりはしない。

 

 

 

実際に彼らが必要としているものと言えば、

「基本的な医療」「電気」「きれいな水」「トイレ」「避妊具」「マイクロクレジット」などの、いわゆる社会インフラだ。

 

 

それが当たり前になってしまっている我々は、彼らはお金だけに困っていると「純化(単純化本能:第八の本能)」して考えてしまい、その思い込みのせいでこのような事実が見えなくなってしまっているのである。

 

 

 

先進国では「イノベーション」が必要とされているが、途上国の貧困撲滅には「イノベーション」は全く必要ない。

 

 

必要なのは、貧困を消し去ることができた前例を、他の地でも提供するという「行動」だけなのだ。

 

 

 

 

 

けれど、多くの人はなかなか途上国現地に赴くことはできないだろう。

 

 

そんな我々にもできることはないだろうか。

 

 

 

 

あります!

 

 

 

フェアトレードです。

 

 

 

簡単に言うと、我々は「購買する」という行動で、彼らの労働環境健康状態を良くしていく事ができるということです。

 

 

これを「倫理消費(エシカル消費)」と呼ぶのですが、これを知っている日本人は残念ながら1割程度しかいません。

 

 

僕は「フェアトレードタウン逗子」を運営しているのですが、この「消費者が倫理消費を知らない」という課題は非常に難しいです。

 

 

そもそもこれを広めるために、我々フェアトレードタウンは継続的な活動やイベント活動を行っているという部分があるくらいです。

 

 

 

 

 

 

今回の内容をまとめるとこんな感じです。

 

 

われわれは今すぐ変わる必要はありません。

そもそも、進化はいきなり起こったりしないでしょ?

だから「行動」を煽るものには、何か裏があるとまず考えてください。

 

ただし、貧困撲滅のためには「今すぐ」行動する必要があります。

早く動いた分だけ、問題は小さいうちに抑えられます。

そのためにも「フェアトレード」を知ってください。

 

自分の購買が、途上国の彼らを助けることに寄与できます。

そういった僅かな社会貢献にも積極的に参加してください。

 

ビニール袋はもらわない

ストローは使わない

 

日々の基本的なところを見直すだけで、思考も行動も大きく変わります。

 

バタフライ効果」というものがあります。

蝶の羽ばたきがハリケーンをも巻き起こしてしまう、というあれです。

 

つまり、自分にとっては小さなことでも、誰かにとっては大きな事になりうることの例えです。

 

そういった些細な「心がけ」ができる人間になってください。

 

 

そして、弊ブログはこれからも「PoorerProject」を掲げ続け、貧困撲滅のために皆様に情報を共有してまいります。

 

 

僕ができることはこんな小さなことですが、皆さんが購読してくださり、フェアトレードを知ってもらえて、倫理消費をしてくれるよう育むことができれば、途上国の生活は少しずつ改善されていくでしょう。

 

 

そう、バタフライ効果ですよ!

 

 

そういった願いを込めて、これからもブログを書き続けていきます。

 

 

 

『ファクトフルネス』の共有は、今回で終了です!

13回もの間、ご高覧いただきありがとうございました。

 

 

これからも、弊ブログをよろしくおねがいします。