フェアトレードを知らないあなたに読んでほしい一作
こんばんは!
昨日はパーティーに参加していました。
一日ホールにいたので、昨日はブログを書く時間を捻出できませんでした。ごめんなさい。
今回は、フェアトレード(FT)についての展望について少しだけお話します。
FTは、世界中で急速に発展しているオルタナティブなビジネスです。
FTは世界の貧困をなくすことなどが目標となっており、国連では2030アジェンダの採択でSDGsというものを掲げています。
これらについて興味のある素晴らしい心の持ち主は、ぜひWFTOのホームページなどにアクセスしてみてください。
僕もFTについて半年ほど研究していますが、一概に何がFTなのかというのを一言で説明するのは非常に難しいので、今回は省きます。
ドイツのベルリンでは、FTについてこんな取り組みがなされています。
ある服の自動販売機で、こんな広告動画を流します。
「2ユーロで販売されている服」
「この服は16セントで作られています」
「安い服が販売されている一方では、賃金が正当に支払われずに働いている人たちがいます」
「しかも、彼らは子どもです」
「学校にも行ったことがありません」
「それでもあなたはこの服を買いますか?」
これは広告心理学の面から見ると、「いいえ」と言わせるような心理誘導です。
しかし、FTやSDGsに取り組む企業は、少なくとも世界の持続的な発展に寄与しようという働きかけをしています。
ゆえにFT商品は正当な賃金を創出するため、既存の商品よりも価格が高くなります。
たとえここであなたが「いいえ」を選んで、仮に10ユーロの服を買わされたとしても、企業への利益はむしろ下がり、その分の賃金は途上国に落ちます。
あなたが購買において損をすることはありません。
それはあなたが、倫理消費のできる消費者であればの話ですが。
FTは、そういった素晴らしい取り組みをする事業なのです。
しかし、ここでも問題が発生すると僕は思うのです。
こんな場面を想定してみてください。
商品チョコレートA:800円 メーカーa社
商品チョコレートB:800円 メーカーb社
さあ、どちらがフェアトレード商品でしょう。
FT商品かどうかを判断する場合の一つの指標として、フェアトレード認証ラベルがパッケージに付いているかどうかでわかります。
このラベルについても、興味がある方は調べてみてください。
FT商品が日本でもっと普及していけば、こういった価格の正当な高騰とは別に、それに便乗して価格をただ釣り上げて販売する企業も出てくるはずです。
人間には、特に日本人にはこういった消費選択をしてしまう事が多くあります。
「高価なもの=良質なもの」
これは間違った消費選択です。
FTは体に有害な農薬を使わず、また児童労働フリーで製品を作るので、良質な商品であることが担保されて、それでいて高価であるという背景がちゃんとあります。
そういった商品かどうかを見分ける一つの指標が、フェアトレード認証ラベルなのです。
けれど資本主義の社会では、200円のチョコと800円のチョコ、実は値段が違うだけで味は同じだということが当然あり得るわけです。
だから、企業が販売している商品から消費者の信用を得るためには、FTの認証ラベルが必要なのです。
つまりこの認証マークがあれば、我々消費者は品質と価格が釣り合ったものであるということが保証されているということがわかります。
そして、フェアトレード商品を手にして価格を見てあなたは思うわけです。
「高い!!!」
しかし、それが本来の価格なのです。
生産者―流通業者―販売業者―消費者
のフローにおいて、生産者は大きく損害を被り、消費者も販売業者に騙され、中間業者だけが富を得るというのがこれまでの資本主義のビジネスの仕組みです。
しかし、世界から貧困をなくすためには「倫理消費」が必要です。
そしてこれからは、安い商品を見たらこう思ってください。
「この商品を私が手にとるまでの間では、生産者は重労働を課されていて、販売している企業が全てその分の利益を搾取しているというストーリ-がある。それでも私はこれを買うのか?」
そう問いかけてみてください。
おそらくそれでも、あなたはその安い商品を買うでしょう。
しかし、それからもその消費選択を度々することで、FTの普及と企業のSDGsへの取り組みとが合致する時期が来ると思います。
そうすれば、もっと日本でもFT商品が溢れて、フェアトレード認証ラベルのついた商品とそうでない商品が簡単に区別できるようになると思います。
そのときに、再度同じ質問を自分に問いかけてみてください。
あなたは、フェアトレードの商品を手にとることでしょう。
これが「倫理消費」です。
世界を助けるためには、あなたの主体性が必要です。
僕は、みなさんがそうなりうるきっかけを作っているに過ぎません。
ぜひ、みなさんもフェアトレードに興味・関心を持っていただけると幸いです。