ファクトフルネス⑤~第二の本能:ネガティブ本能~
おはようございます、とーまです!
今日は昨日買ったウーマンズハンドコーヒーを淹れるためだけに早起きしましたw
コーヒーパワーってすごいですね。
いつもは絶対に起きられないんですけど、今日は使命感で起きられました笑
さて、今日は著書『ファクトフルネス』の内容共有の第5回目となりました。
著者のハンス・ロスリング氏は
現代人の10の本能(思い込み)がデータや世界の見方を錯覚させていると警鐘を鳴らしています。
正しくデータを読み取れていない、正確な情報を見分けられていないということです。
その10の本能とは、
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・分断本能
・ネガティブ本能
・直線本能
・恐怖本能
・過大視本能
・パターン化本能
・宿命本能
・単純化本能
・犯人捜し本能
・焦り本能
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のことです。
本書の中ではその傾向を証明するために、世界の貧困に関わる13の問題が用意されています。(挑戦してみたい方は、弊ブログの「ファクトフルネス②」にアクセスください)
そしてその証明となるのが、人間の平均正解率(約12%)がチンパンジーの正解率(33.3%)を下回っていたという結果です。
※チンパンジーが無作為に3つの選択肢から1つを選んだ時の正答率は1/3(33.3%)
多くの現代人は世界の貧困に関して、20年前のアップデートされていない知識で選択肢を選びました。
それが、今回の結果となっています。
例えば、13の問題の1つに「低所得国に暮らす女子の何割が、初等教育を修了するでしょう?」という問題があります。
選択肢は、
A. 20%
B. 40%
C. 60%
です。
少し考えてみてください。
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それでは正解です。
正解は…
Cの「60%」でした~~!!
おそらく、殆どの方が間違ったと思います。
なぜならこの問題の正解率は4~12%だからです。
これは一般人であることや知識人・専門家であることは全く関係なく、むしろ知識人ほど貧困の現状についての知識がアップデートされていない傾向にありました。
正解できた方は、非常に正しく世界やデータを見ることができていますね!
すばらしい!!
そろそろ、本題に入っていきましょうか。
2.ネガティブ本能
~「世界はどんどん悪くなっている」という思い込み~
ネガティブな本能を刺激する要因は以下の3つ。
・あやふやな過去の記憶
・ジャーナリストや活動家の偏った報道
・「以前に比べたら良くなっている」と言いづらい空気
人は誰しも、物事のポジティブな面より、ネガティブな面に注目しやすい。
「自己啓発本」がこんなにも世の中にあふれているという現実を見れば、それがわかると思う。
そして、他にもこのような心理現象がある。
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「100万円失った」
その後「200万円手に入れた」
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この時、初めて絶望感と幸福感が相殺される。
つまり、1つのネガティブを消し去るためには、2つのポジティブが必要だということだ。
多くの人がネガティブになってしまう理由は、おそらくポジティブの生産量が「1≦X<2」に収まってしまっているからだろう。
ネガティブな本能を持ってしまった人は、世界に対しても同様にネガティブな考え方をしてしまう。
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「世界はどんどん悪くなっている」と
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そのような考え方を後押ししているのが「メディア」だ。
皆さんがそう考えてしまう理由は、テレビで少なからずこのようなことを聞いたことがあるからであろう。
・今後の100年で海面が1メートル弱上昇するだろう
・シリアでは内戦が絶えない
・テロが増えてきている
しかしそんなことはない。世界では「小さな進歩」が連続的に起こっている。
なぜなら世界の人口のうち極度の貧困にある人の割合は、過去20年で約半分になっているからだ。
つまり、この20年間で極度の貧困にある人々は「半減」したのだ。
その証明として、中国とインドの例を挙げよう。
1997年の中国では、42%が極度の貧困であったとされている。
だが2017年には0.7%にまで減少している。
一方のインドの1997年の極度の貧困率は、中国と同様であった。
そして、2017年の極度の貧困率はというと、12%まで低下している。
ちなみに、1800年頃は約85%が「極度の貧困層(貧困レベル1)」だったとされている。
これらの3例から、極度の貧困はこの200年で激減していることがわかるだろう。
(2017年時の極度の貧困率は7%とされているーWolrd Bank)
先進国ではAI化やIoT化など「テクノロジーの小さな進歩」がみられる一方で、途上国でも「生活環境の小さな進歩」が起きている。
しかし、先進国の彼らはネガティブなイメージを持っている人があまりにも多く、その現実に大多数の人が気づかずにいる。
前回の記事で「分断本能」について紹介している。
そこでは「最大値」と「最低値」だけに注目することの盲目さについて提言した。
そして今回、追加として「平均の盲目さ」についても提言したい。
なぜなら、平均化は「ばらつきを隠してしまうから」だ。
ここで2問、皆さんに問題を出題したい。
① 日本の男女別の平均寿命は何歳でしょう?(選択肢なし)
② 世界の平均寿命は何歳でしょう?(選択肢あり)
A. 50歳
B. 60歳
C. 70歳
それでは、考えてみてください。
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答えは出ましたか?
それでは、正解の発表です。
正解は、
① 男性81.09歳、女性87.26歳(2018年、厚生労働省調査)
② C. 70歳
でした~~!
どうですか?
皆さんが思っている以上に、世界の平均寿命は高くありませんでしたか?
そして、平均化が「強いばらつきを生んでいる」こともおわかりいただけませんか?
日本の平均寿命も男女別ではなく「日本人の平均寿命」としたとき、その間の「84.18歳」が平均寿命となって、もっと正確さが失われる。
ただ、ある意味「平均化できる(データ化できる)」ということは「幸せの象徴」なのかもしれない。
なぜなら「平均化」するためには、そもそもある程度の「母数(数字のばらつき、普及)」がないと算出できないからだ。
これはこの著書には書かれていないことで、僕が読んでいて気づいたことだ。
ある程度の信憑性はあると思う。
なぜなら、その考えと「世界が良くなっている」ということに辻褄が合うからだ。
いかがでしたか?
今回は「ネガティブ本能」についての共有でした。
皆さんは日々ポジティブに考えて生きることができていますか?
メディアに強く触れすぎると「ネガティブさ」だけが膨れ上がり、それが生活レベルにまで浸透してしまい、日々で正しい判断や情報処理ができなくなってしまいます。
いえ、この考察でさえ「ネガティブ本能」なのかもしれませんねw
「ポジティブ」になるためには、日々「嬉しいこと・楽しいこと」に触れると良いです。
そうすることで、自分の思考の中で潜在的に「ポジティブな循環」が生まれ、何をしていても楽しく感じることができるようになります。
それは僕がいちばん実感できていることですね。
僕が実際にやったことは「考えること」よりも「行動すること」に重きをおいたことです。
「悩んでいるならやれ!」
そう自分に言い聞かせています。
あなたの哲学はなんですか?
自分の中に流れる正義を大切に、日々を過ごしてみてください。
それが世界を変え得る力となりますから。