賢者への道ブログ

歴史から学ぶ賢者となり、未来を考える力を養う。

ファクトフルネス⑥~第三の本能:直線本能~

こんにちは、とーまです。

 

昨日一昨日と、初めてのテレアポを経験しました。

時間を追うごとに少しずつ楽しくなってきて、トークの練習にもなるので非常にためになってます。

 

 

さて、今回で著書『ファクトフルネス』の共有は6回目となりました。

 

本書には、現代人が陥る「10の本能」について書かれています。

 

これまでに説明してきた

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第一の本能:分断本能

第二の本能:ネガティブ本能

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などを含め、

 

これらの本能は、世界の貧困やデータについて勝手な思い込みをしてしまい、正しい目で物事を見ることができなくなってしまうというものです。

 

 

弊ブログの「ファクトフルネス①」でも出題した「世界の貧困についての13問」では、人間の正解率(12%)がチンパンジーの正解率(33%)を下回っているという結果になりました。

 

これが、著者ハンス氏が「現代人はあまりにも思い込みを来たしている」と警鐘を鳴らしている理由であり、それが証明できる調査結果です。

 

 

そこで弊ブログでは、皆さまの思い込みを正しい見方に規制するべく『ファクトフルネス』の共有をしています。

 

 

記事は十数回に及ぶものとなりますが、著書の要約をしながら違った見方も提示しているので、短時間で深く学べることができると思います。

 

 

ではさっそく、内容に入っていきましょう!

 

 

 

第三の本能:「直線本能」

 

まず最初に、この問題を解いてみてください。

 

問題「15歳未満の子どもは、現在世界に約20億人います。国連の予測によると、2100年に子どもの数は約何人になるでしょう?」

 

A. 40億人

B. 30億人

C. 20億人

 

 

少し考えてみてください!

 

 

 

 

 

それでは、正解を見てみましょう。

 

 

正解は「C. 20億人」です!

 

 

 

もしC以外を選んでいたら、あなたには「直線本能」が根付いてしまっているかもしれません。

 

 

どういうことかというと、

 

仮に赤子が生まれてから半年で、身長が50cmから70cmに成長している時、

(X年で身長が40cm大きくなる予測になり、身長Y=40X+50の式が成り立っている時)

この赤子は4歳になる頃には2mを超える!

 

と予測してしまっているのと同じということです。

 

 

実際はそんなことないですよね?

人によりますが、ある人は160cmで収まり、またある人は180cmで収まります。

 

 

世界の人口は、1800年になる頃に初めて「10億人」を突破しています。

それまで世界の人口は「5億人前後」にずっと落ち着いてきていましたが、テクノロジーの萌芽により人口が増え始めました。

 

 

そして1900年頃には「20億人」に達しています。

 

その後2000年には70億人前後へと増えていきました。

 

 

つまり、この100年間で世界の人口は55億人2017年現在:76億人)増えているということです。

 

 

しかし、この増加率を信じて2100年、2200年の世界の人口を考えると、

2100年には130億人

2200年には190億人

に達するという予測になってしまう。

 

 

国連の予測によると、世界の人口は2100には110億人前後で落ち着くとされているので、この「直線本能」は間違っているということがわかります。

 

 

要するに、データの見方として「直線本能」を持ってしまっていると、「このまま伸び続ける」という間違った考え方しかできないということです。

 

 

実際、世界の人口世界の子供の数伸び続ける予測はされていませんし、

またAmazonGoogle株価これからも伸び続けるという予測もされていません

 

 

ただ、おそらく皆さんは、後者の「企業の成長率」を見た時には「50年間伸び続けるわけはない」と思ったと思います。

 

そうです、おそらく100年後はAmazonGoogleも亡くなっていると思います。

2000年以降の新陳代謝は早いので。

 

 

しかし「世界の人口」を見たときに、それと同様の判断ができない人が多かったのではないでしょうか?

 

 

これが「直線本能」のもたらす思い込みなのです。

 

 

では、実際にはどのようなデータやグラフの見方があるのでしょうか。

見方は4つあります。

その説明の上で、貧困レベルの話があります。

貧困レベル1(最低)=最貧困貧困レベル4(最高)=裕福

 

 

 

 

①    S字カーブ

「冷蔵庫」「識字率」「予防接種」などがこれに当てはまります。

 

 貧困レベル1の時の普及率は一桁に落ち着いていますが、貧困レベルが2に上がると普及率は急増し、貧困レベルが4になる頃には90%ほぼ横ばいとなります。

 

 

②    滑り台

「女性一人あたりの子供の数」などがこれに当てはまります。

 

 貧困レベルが1のときは、女性一人あたり平均6~7人と多くの子どもを出生をしますが、貧困レベル2になると出生数は激減し、貧困レベル3・4のときには2人前後で安定します。

 

 

③    コブ型

「虫歯」「交通事故による死者数」「子どもの溺死」などがこれに当てはまります。

 

 貧困レベル2→3になる頃には、テクノロジーが急激に進化したり収入が一定生活レベル以上になったりと、成長率に対策や医療が追いつかなくなり、虫歯の数や交通事故が増加します。しかし貧困レベル4になると、医療や対策が進化し、その割合が減っていきます。

 

 

④    急増

「旅行距離」「交通費」「CO2排出量」などがこれに当てはまります。

 

 収入やテクノロジーが急激に増加した貧困レベル4になるのと同時に、これらは急増する傾向があります。貧困レベル1のときは所得が極めて低く、遠くへ行くほどの余裕がありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

いかがでしたか?

 

 

私たちは「S字カーブ」「滑り台」「コブ型」「急増」の4つの見方をすることができます。(直線型の見方はありません)

 

 

もちろん、統計要素によってどれに当てはまるかは変わってきます。

世界の人口は「S字カーブ」かもしれませんし、日本の人口は「コブ型」かもしれません。

 

データは「傾向」やそこからの「予測」しか見い出せないので、必ずしも正解になるとは限りません。

 

 

 

そう、未来は100%ではないのです

 

 

 

最近は副業フリーランスなどを始めている人が増えていますが、皆さん何かの「ノウハウ」で稼ごうとします。

僕は彼らを見ていて、非常に心配になります。

 

だって、そのノウハウは1年後も続いている保証はないのですから。

 

 

現に「フェイスブックアフィリエイト」は一年未満で衰退しています。

 

 

 

ノウハウを信用している人は、世界経済や日本経済が上向きになり続けると言っているようなものです。

 

 

でも実際は、上向きになり続けるなんてことありませんよね?

 

 

それらを考えた上で、僕は自力で稼ぐためのスキルを身につけることにしています。

今稼ぐことよりも、10年後も稼ぎ続けられることを考えるようにしたのです。

 

・セールス力

マーケティング

・交渉力

 がそれだと言われています。

 

 

 

皆さんも「短期思考」ではなく、是非「長期思考」で物事を捉えてみてください。

 

 

そうすれば、メンタルも安定します。

 

 

「直線本能」は「長期思考」を持っているときだけ使ってください。

 

 

自分は成長し続ける

 

そんな「ケイスケホンダ」のような思考を持ってください。

 

 

 

自分は変わり続けられます。

 

 

 

あなた次第で