フェアトレードタウンがフェアトレードの課題も日本社会の課題も解決する!
日本でのフェアトレードの課題は、たくさんあります。
そしてこれらの課題は、日本の社会の問題とも帰属しています。
今回はその課題を表出化して、
そのための解決策もお伝えします。。
それでは、早速本題に参りましょう。
日本のフェアトレードの現状の課題は、結構あります。
・認知者が少ない
・フェアトレードマークを知らない
・置いてあるお店が少ない
・買えるお店を知らない
・市場規模が小さい
・欲しいフェアトレード商品が無い
(バラエティが乏しい)
・価格が高い
︙
特に日本においてのフェアトレードの問題は、
企業が社会貢献活動のひとつとして
フェアトレード事業に取り組みたくても、
売れる見込みがないから断念してしまうことです。
これは、日本の企業があまりにも「損得ベース」で
考えすぎていることもありますが、
それ以上に問題なのが消費者の「消費選択」だと感じます。
フェアトレードタウンを運営している身としては、
みんなに「消費してもらう・その価値を知ってもらう」
という点において、非常に課題を感じます。
特に、日本の消費選択は
世界の国々と比べて未だに「安さ」に
囚われすぎています。
そして消費者が「安さ」にニーズを求めているから、
企業はそのニーズに応えようと
安い製品を作ろうと試みるのです。
つまり、安くないと売れないから
安くできるように先進国優位な取引をして
低価格化を実現しているのです。
そうして「低価格化」の中で大損をこいたのが、
途上国の生産者ということです。
自由貿易における消費者の低価格需要が
途上国生産者の貧困を加速させたのです
つまり、自由貿易の中で
消費者が低価格を望んだのが影響して、
途上国生産者は貧困に追いやられているのです。
一般的な商品において
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・消費者は「安さ」を求めている
・企業はそのニーズに応えるために低価格化する
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しかし、
フェアトレード商品は
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・自由貿易において不利な立場だった
途上国生産者を経済的に自立させる
・そのために高価格化する
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つまり、
一般の商品は「2win(企業・消費者)」なのに対して、
フェアトレード商品は「3win(生産者・企業・消費者)」なのです。
こうしたフェアトレードが生まれた背景の知識がないと、
なかなかフェアトレードの良さというのも理解してもらえません。
まとめると、
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
・日本社会の課題は、企業が損得ベースを打破できていないこと
・フェアトレードの課題は、消費者と企業に理解を得られていないこと
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ということになります。
フェアトレードについての研究は、いろいろな大学から出ていますが、
そのほとんどの解決策は「政府の運動」や「企業の宣伝」と
全く不毛な解決策しか提示できていません。
(毒舌ですみません…)
我々が思っている以上に、
フェアトレードの課題はもっと根が深いです。
しかし、フェアトレードのこれらの課題は今
解決の一途をたどっている最中にあります。
その役割を担っているのが「フェアトレードタウン」です。
フェアトレードタウンは
「自治体(市町村)」「市民」「地域企業」「教育」を巻き込んで
街単位でフェアトレードを広めていこう!
という取り組みをしています。
つまり、先程の課題にあった消費者と企業への理解は、
街単位での継続的な活動をすることで少しずつ浸透し、
それはやがて既存にあるフェアトレードの課題解決へとたどり着くのです。
そして消費者・企業へのフェアトレードの理解が
正しく行き渡ってきたら、
ようやくそこで政府や企業の運動・宣伝が意味を成すのです。
国単位の課題解決や再生にも寄与するのです!!
それほどまでにフェアトレードタウンの価値は高く、
故に現在僕が把握しているだけでも
フェアトレードタウン認定に向けて活動をしています。
最後にまとめると、こんな感じです。
「フェアトレードタウンは日本を救う」