賢者への道ブログ

歴史から学ぶ賢者となり、未来を考える力を養う。

IT未経験挑戦まで残り25日「『要請』に強制力を持たせられる民主主義」

こんばんは。

IT未経験挑戦まで残り25日です。

f:id:winterhorse25:20200407215136j:image

 

 

 

とうとう日本でも発令されましたね

「緊急事態宣言」

 

みなさんも

日本の政策の遅れを実感していると思いますが

世界ではもうすでに60カ国を超えるに国々で

非常事態宣言が発令されています。

 

そこで

こちらの4月7日17時時点の

日本経済新聞の記事を見ていただきたい。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57701130W0A400C2000000/?n_cid=DSREA001

 

ここからもわかるように

今回の緊急事態宣言には「強制力」がないのだ。

 

 

 

・「なぜ政府は強制しないのか」

 

「外出を禁止すればいい」などと

SNSでは声があげられているが、

政府がそうしたくてもできない理由がある。

 

それは、

我々日本国が「民主主義国家」である

ということによるものだ。

 

戦後民主主義などと呼ばれることもしばしば、

硬性憲法と呼ばれる日本国憲法には

ーーーーーーー

国民主権

②平和主義

基本的人権の尊重

ーーーーーーー

が記されています。

 

社会主義国の中国政府の様に

トップダウンの政策を取れないのは、

日本国憲法が存在しているからだ。

 

そしてこの民主主義の存在ゆえに、

日本政府は強制することができないのだ。

 

 

 

・民主主義とは

 

民主主義とは

「国家のあり方を国民の権利をもって決める」

というもので、

「資本主義」「社会主義」「共産主義」などの

経済体制とは異なり

また「独裁政治」と対比される

政治体制を指すものである。

 

他国政府と日本政府の対応の時期や

その政策内容の差には賛否両論ありますが

そもそも論、各国家の憲法の違いが

前提としてあるのです。

 

それにも関わらず

「隣の芝生が青く見える」様な発言もあり、

アメリカはこうしている」や

「欧州はこうしている」など他国の対策と

日本の対策を比較してしまう人もいる。

 

 

 

世界恐慌に学ぶ

 

アメリカ合衆国第32代大統領の

フランクリン・ルーズベルト氏は、

ニューディール政策などを始め

世界恐慌最中の政治を任され

国際的な復興に着手していた。

 

ちなみに第1回目の大統領演説にて、

彼はこんなことを国民に伝えている。

 

=========

「我々が恐怖すべきことはただ1つ、恐怖そのものなのである」

=========

 

我々も現在直面している「未来への不安」

「今の生活への不安」「生命への不安」など

おそらくネガティブなワードを出せばキリがない。

 

そして「コロナショック」は

リーマンショックのレベルを超え、

もはや世界恐慌にレベルに社会不安が

拡大している。

 

そして過去にF・ルーズベルトが国民に伝えたのが

「恐怖に包まれてしまうことが、一番の恐怖」

ということなのだ。

 

先見の明から学ぶことは多い。

 

 

・さいごに

 

確かに

「緊急事態宣言」には強制力がないかもしれない。

そもそも、

なぜ「誰かに行動を強制してほしいのか」について

思考を巡らせたことはあるだろうか。

 

おそらくだが、彼らは「責任転嫁」したいのだ。

 

失敗したときのリスクヘッジとして、

「こうなったのは国のせいだ」と

遠吠えができるように自分自身に

バリアを張っているのだと思う。

 

しかし強制力がない政府だと知った上でなら、

自分で責任を持った行動をしようと

心がけられるはずだ。

 

そして僕は、

今回の「日本の緊急事態宣言」に関しては

非常にポジティブな見方をしている。

 

 

民主主義の代表的な価値観が

過半数主義」だとすれば、

政府はそもそも強制せずとも要請していく中で、

国民の行動や価値観を「自粛」にもっていけば

「周りがそうしているから」と

残りの人達も自粛するようになり、

自粛していない人たちは逆に

白い目で見られるようになるわけである。

 

「他人に対しての見られ方」は

日本人が最も気にする部分であり、その民族性や

心理的な部分を追求した宣言なのであれば、

誠にあっぱれな政府だと思うし、憲法に対しても

非常にプラスの見方ができるようになるはずだ。