賢者への道ブログ

歴史から学ぶ賢者となり、未来を考える力を養う。

クリスマスに注意すべき「限定」表示の嘘

こんにちわわ

 

とーままですす。

 

 

 

 

まず最初に、皆さんに考えてほしい問いがあります。

 

 

 

Q. 次のうち、どちらのほうが良質なものだと思いますか?

 

1. 1000円のコート

2. 1万円のコート

 

 

 

 

 

さあ、あなたはどちらが良いものだと思いましたか?

 

 

 

 

 

結論から言えば、金額の差異だけでは品質の善し悪しはわかりません

 

 

 

え?でもでも~、

 

 

言いたいことはわかります。

 

 

 

 

では、次のような展開を考えてみましょう。

 

 

 

近々、リア充のためのイベントがありますよね。

 

そう、クリスマスです。

 

 

 

この時期になると、色々な飲食店で始まると思います。「クリスマス限定コース料理

 

 

 

では、ここであなたが飲食店の店主だと仮定して、このクリスマスイベントについて考えてみましょう。

 

クリスマスゆえ、過去のデータからも当日はどの時間帯も必ず満席になります。

 

ここで、あなたに質問です。

 

 

 

あなたは、コースの価格をそのままにしますか?価格を上げますか?

 

 

追尾して言います。集客は確実に見込めます。

 

 

 

 

当然、通常の価格より高く設定しますよね?

 

だって、確実に集客できるとわかっていますから。

 

 

 

けれど、あなたはここで一つの懸念をします。

 

通常のコースの価格を上げたら、食べログに悪態付かれそうだな…

 

あっそうだ!「クリスマス限定コース」にしてしまえばいいんだ!

 

 

そうして、あなたが下した判断は次のようになりました。

 

通常コース      : 価格3500円

クリスマス限定コース : 価格5000円

 

 

 

さて、もう一度お聞きします。

 

次のうち、どちらのほうが良質なものだと思いますか?

 

 

1.通常コース      : 価格3500円

2.クリスマス限定コース : 価格5000円

 

 

ここで、あなたはようやく気づけるわけです。

 

価格が変わっても、品質が変わっていないことに。

 

 

 

 

これを、「判断のヒューリスティック」といいます。

 

 

 

これは近代で強大化した心理思考で、普段の生活においては、ますます刺激や複雑さが増している時代において、判断のための労力を減らそうとする心理作用です。

 

 

 

人間は、一日に60~70回の選択を下しているとされています。

 

ウィルパワーというものがありますが、これは人間が正常な判断・選択を下せるためのヒットポイントのようなものです。

 

情報過多の近代社会では、このウィルパワーの減少は著しく上昇しています。だから人間は変わっていったのです。判断を下すための労力を減らそうと。

 

そこで行き着いた心理的思考が「高価なもの=良質なもの」という間違った考え方です。

 

ここまで記事を読んだ皆さんはもうおわかりだと思いますが、この考え方は間違っています。別の例で考えてみましょう。

 

 

ネット界隈では、「ダイエット法」や「ストレス解消法」など、様々なメソッドが連なっている昨今になっていますよね。そんな彼らに、その法を実践している方に聞いてみてください。「どこでその方法を知ったんですか?」

 

 

 

すると彼らはこう答えるでしょう。

 

 

 

「本で〇〇さんが言っていた。専門家の△△氏が実証していた。」と。権威ある人間の発言は、それっぽく聞こえてしまいますよね。そしてあなたはそれに気づかずに、その法を始めるのです。あなたの判断ではなく、肩書き権威を見せられて、それが正しいと思いこんで自動的に反応してしまうのです。

 

これが「判断のヒューリスティック」です。

 

 

 

先程のクリスマスの例に話題を戻します。

 

 

 

 

料理の質は本質的には変わっていませんが、価格は変わりました。

 

 

ここで、また質問です。過去に通常のコース料理を賞味したことのあるあるお客さんに聞きました。

 

 

 

「クリスマス限定コースは通常コースより美味しいですか?」

 

 

 

さて、お客さんはなんと答えるのでしょうか。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

wwこわいですね~

 

 

 

 

 

 

 

これにYesと答えてしまうものですから。

 

 

 

これが、価格を見て味を決めてしまう消費者の不本意な購買思考です。

 

 

 

さらに怖いのは、ここまでを想定して、普段より仕入原価を下げて、クリスマス限定価格を釣り上げてしまう店主さんです。つまり、食べ物の質が悪くなっているのにもかかわらず、価格を高くしているんです。そんな料理店でも、お客さんに同様の質問を投げかけてみます。

 

 

もう見てられませんね。

 

 

 

 

 

またも、Yesと答えてしまうんです。

 

 

 

結局、価格で味を決めている消費者には、本当の質はわからないんですよ。

 

 

 

 

これから年末を迎え、年始には「芸能人格付スペシャ」という番組が待っています。

 

 

 

 

そこでの三流芸能人の発言に耳を傾けてみてください。

 

 

 

「これはいつも私が食べている料理」だとか「いつも聞いているバイオリンの音だ」とか言ってますよwwww

 

 

 

価格で品質を決めて、明後日の発言をしているのにもかかわらずww

 

 

 

 

 

まあ、これまでいろいろ物申してきましたが、ここまで僕の記事を読んでくれたあなたは、簡単にはだまされないはずです。

 

 

「クリスマス」という文字は本当に気をつけてくださいね。ほぼ嘘八百ですから。

 

 

 

 

我々の国家は、何主義ですか?

 

 

民主主義?

 

 

 

 

 

それだけですか?

 

 

 

 

 

 

 

資本主義でもあるんですよ?

 

 

 

 

 

ビジネスで顧客を騙して利益を上げる人間がたくさんいる社会に自分はいるんだ

 

 

 

そういう認識を思い出してください。

 

 

そして、

 

 

 

 

 

 

そんな社会を変えてやりましょう。