賢者への道ブログ

歴史から学ぶ賢者となり、未来を考える力を養う。

ついに、チャンスをつかめる人とつかめない人の違いがわかる~質と量~ホリエモンが「まず行動しろ」という理由~

こんにちは。とーまです。

 

昨日、Twitterでこんなツイートを見かけました。「チャンスを掴めない人は~」。確かに、世の中には「チャンスを掴める人」と「掴めない人」がいるような気がします。けれど、その違いって一体何なのでしょうね。

 

 

この命題についてタイムリーだったのですが、偶然似たような内容が書いてある本を読んでいるところでした!その本が気になる人は、コメントでもリプでもいいので聞いてください。少なくとも2019年で、一番読んだ甲斐のあった本です。

 

さて、「チャンスを掴める人」と「チャンスを掴めない人」の違いについてですが、これはよくポーカーで語られます。

 

ポーカーでは、数字上「エースのペア」が最強だとされています。しかし、プロのプレイヤーはこれをみな知っているから、逆にこの手をスターティングハンド(最初に配られる2枚のカード)で引いてしまうことこそが数字上最も弱いという理論を唱えたニックというプレイヤーがいました。結局、彼はめったに勝つことができず、国外退去を余儀なくされました。これについては様々な見方がされていますが、有力な説として、負け過ぎでお金が尽きたからとされています。彼はプレー中に、他のプレーヤーから「その戦略では勝てないよ」というアドバイスをもらっていました。しかし、彼は持論を信じ続け、結果的に祖国に送還されてしまったのです。

 

 

さあ、ここから何がわかるのか。このストーリー上での「チャンス」はどこにあると思いますか?それは、「アドバイス」です。ニックは、アドバイスという「チャンス」を無視し続けた挙げ句、大金を失いました。つまりここからわかることは、「チャンスを棒に振る人」の特徴として、学習の機会があったことを認識していないことが挙げられます。また、アニー・デュークというポーカーの世界チャンプも、「学習は意思決定と、それに基づく行動の直後にフィードバックを得たときに行われる」としています。

 

彼の言葉も含めて要約すると、「チャンスを棒に振る人」の特徴は「起こった事象や結果から学ばない人」と言えます。みなさんは、学校のテストの後テスト直しというものをした経験があると思います。周りにいた優秀な人ほど、テスト直しや振り返りをしていませんでしたか?実際、東大に行っている人たちは、テストでの点数よりもどこを間違えたかを知るほうが大切だと言います。バッティングでもそうです。同じ振り方をして三振を取られ続ける人と、自分で振り方打ち方を修正して内野や外野に球を返す人、面白いほど二分されます。また「チャンスを掴める人」には「経験」があるともされています。これはつまり、自分の経験から今起こりそうなものに一番近いサンプルを引っ張り出してそれを選択する、ということです。チャンスを掴める人は、自分の経験から合理的な判断を下しているのです。

 

小説家であり哲学者でもあるオルダス・ハクスリーは「経験とは、人に対して起きる出来事ではない。起こったことに対して人が取る行動である」と、単に吸収力や学習力だけでは全く意味がないということ指摘しています。人生もポーカーも本質的には同じで、チェスや将棋のように、決まったパターンは存在しなく、その未来は予測不可能です。故に、自分の下した意思決定で出た結果からフィードバックをし、そのサンプルを集めることが本当の経験と言えます。

 

また、この著書では「全ての意思決定は最も望ましい未来を生み出す可能性のある選択肢への賭けだ」とされています。確かにこれは納得で、成功者について考えてみればわかるとは思いますが、成功者のパターンというものを「意思決定」から推測することはほぼ不可能です。なぜなら、彼らの成功パターンはあくまで成功のサンプルの一つで、それ以外にも成功となる選択は山ほどあるからです。しかし、人間というのは面白い生き物で、自分の下した過去の選択に後悔することは少ないです。こんな言葉良く聞きませんか?「あのころのあの経験が役に立った」とか「〇〇先生が厳しく指導してくれたおかげで、いまの僕があるのです」とか。これって言うのは、人間は自らの選択を正当化する生き物であることを示しています。営業でもそうです。「なぜ契約が成立したのか」「なぜ断られたのか」ということを、自分なりに分析して、どういう時成約率が高い傾向にあるのかということを知らないと、ただただ訪問数を増やしても成約率の向上にはなりません。経験というものは、「量から質へ」と転換する選択思考回路です。

 

 

この記事の要約をすると、次のような感じです。

 

・未来は不明瞭

・つまり、全ての意思決定は掛け

・ならば、その結果を分析する必要がある

・それこそが経験である

・最初は量を熟して、たくさんのサンプルを集めろ

・それはやがて、己の経験が質に変えてくれる

 

 

いかがでしたか。

 

ホリエモンキングコングの西野さんが、「まず行動をしろ」と言う理由は、きっとこんなところにあるんですね。未来はたしかに不安です。だからこそ、現在可視化されてわかるものを分析していく必要があります。自分の未来をより素晴らしいものにするために