チンパンジーの方が人間より世界の貧困について知っている~低所得国で暮らす女性のうち、何割が初等教育を修了させられるか知っていますか?~
こんばんは、とーまです。
ここ数日は、営業研修による身体的精神的な疲労でブログに手が伸びませんでした。
だめですね、自分に甘いです。
先週、弊ブログを「フェアトレード」や「倫理消費」、「貧困」という題材を中心に運営していくという宣言をさせていただきました。
そして僕は今その伝播する内容を探すために、また本を読む生活をスタートさせています。
これまでに僕は100冊以上のビジネス本や心理学・哲学の本を読んできましたが、現在これまでにないくらい有能な本を読んでいます。
そして、その本は「貧困」という事象に対して非常に面白いデータを示しています。
その著書とは、『ファクトフルネス』です。
2019年1月25日に初版が発売された『ファクトフルネス』は、 すでにベストセラーとなり、日本のどの本屋さんに行ってもいちばん目立つ場所に置かれています。
本当に良書です。
なぜなら、自己啓発やスキル系の本ではなくデータに基づく真実だけを伝えているので、非常に信憑性が高く、またその知識を養うことができるからです。
では、なぜこの本がベストセラーになるほど売れているのか。
それは
現代人が世界の貧困知識を20年間アップデートできていないという事実に気付かされるデータを提示しているから
です。
本書の冒頭では、12問(正確には13問)の三択問題があります。
これらは「世界の貧困の現状」を答える問題です。
例えばこのような問題です。
==================
Q.現在、低所得国に暮らす女性のうち、初等教育を終了する割合は何%でしょう?
1.20%
2.40%
3.60%
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せっかくなので、皆さんも少し考えてみてください。
・
・
・
答えです。
答えは、
3の「60%」です!
「えっ、そんなにいるの?」と思った方も多いと思います。
これが、著者であるハンス・ロスリング氏が「現代人は世界の貧困知識のアップデートが必要だ」と警鐘を鳴らしている理由です。
ちなみにこの問題の正答率は、最も高いスウェーデンで11%でした。
つまり「貧困国に暮らす女性の初等教育事情」は、皆さんが思っている以上に良くなっているということです。
しかし、我々先進国に暮らす人々のほとんどは、20年前の貧困知識で世界を見ているということになります。
これは、一般人に限ったことではありません。
驚いたことに、世界のどんな名誉教授や権威ある知識人も、チンパンジーの正答率を上回ることができなかったのです。
チンパンジーの場合は、考えることなく無作為に3つの選択肢から1つを選ぶので、正答率は33.3%となります。
一方で、人間の場合は、自らの知識や経験、出題者の心理を読み解き番号を選んでいきます。
また、これら全ての問題に答えた人たちの約80%は、チンパンジーを下回る正答率となり、33.3%の正答率を超えた人は、全体の回答者の10人に1人という結果になりました。
つまりこのデータから読み取ると、チンパンジーの方が人間より世界の貧困について知っているということになります。(実際はそんなことありませんがw)
ただそれほどに、
現代人の貧困についての知識はアップデートされていないんです。
なので!!
今回から10数回は、
「ぼくの読んだ本の内容のアウトプットのため」に
「貧困知識の伝播のため」に
『ファクトフルネス』を参考に記事を書いていこうと思います。
みなさん楽しみにしていてくださいね!!