賢者への道ブログ

歴史から学ぶ賢者となり、未来を考える力を養う。

あなたの敵は誰で、味方は誰?〜嫌いと好き〜

「あの人は私の味方。

でもあの人は、私の敵。」



昔からある『敵味方論』 




日常では「誰が好きで、誰が嫌いか」

そんなところから敵味方論は始まる。




そこで、今一度考えるべきこと



それは、、


「敵か味方か」を誰が判断しているか


ということだ。





無論、それは自分に決まっている。





A君に対して敵意を抱くのか

それとも仲間意識を抱くのかは


A君次第ではなく、自分次第なのだ。




「あの人は〇〇だから嫌い」

という人がたまにいるが、


それは、その人を嫌いになる

理由付けをしているだけに過ぎない。




例えば


「どういう仕事はしたくない?」

という質問に対して、大学生のt君が


「営業職」

と答えたとしよう。



そしてその理由を探るべく


「なんで営業は嫌なの?」

と追及して聞くと


「キツそうだから」

と答える。



この状況をイメージしたあなたは

もうおそらくわかっているだろうが


t君が営業職を嫌っている理由は

あまりにも不明確である。



なぜなら、やったこともないくせに

想像やイメージで毛嫌いしているのだから。



そして最も勿体ないと感じることは

営業職に就くことによって学べることを

全く学ばずに社会を生きることに

なりかねない、という「機会損失」が

生まれてしまうことだ。




ちなみにこの「t君」とは

僕のことである。(とーまの頭文字)




当時の僕の営業職のイメージは

「数字に追われ、残業が毎日続き、

したくもない会話を振らなくてはならず、

出たくもない飲み会に出なくてはならず、

暑い日も寒い日も外を駆け回らなければ

ならない、最悪の仕事」


というのが、当時の僕の営業職への

イメージだった。




そして実際、ここにあるイメージは

99%当たっていた。



たまたまこの時のイメージは当たっていた。


だが、イメージの外側にあったこともある。



そう、


「考えてもみなかったいい面があった」


のだ。



要するに、


たしかに悪い面は想像通りだったが

良い面は予想外だったということだ。




『敵味方論』で言うと、


嫌いだと思ってた奴が

意外な一面を見せて

良い奴に見えたりするのと同じだ。



「ヤンキーのゴミ拾い」

と言えば分かりやすいか。




ここからわかることは、

「人間とは、ネガティブな面ばかり見て

ポジティブな面を見損なっている」

ということだ。



これは著書『ファクトフルネス』でも

証明されていたことでもある。




人間はしばしば、自身の勝手な

線引き(イメージ)のせいで、

せっかくの良い面が見られる

その機会を損失してしまうのだ。




目の前にある事柄・事象・事実に対して、

ポジティブさを感じるのか

ネガティブさを感じるのかは



すべて自分次第だ。




ちなみに僕は、死ぬほどポジティブだ。


そしてその理由は、つい最近わかった。



それは

「嫌い・苦手・できない」ことに

首を突っ込んできたからだ。



国語が苦手だった高校時代。

現代文の点数が足を引っ張って

国公立の一次試験に落ちた。


それで余計に現代文が嫌いになった。



だけど僕は、大学に入ってからこれまで

150冊以上の本を読んだ。


本を読んで、

色々な人の考え方があることを知ったし、

結局何が言いたいのかという

自分に一番足りてなかった要約力もついた。



全ては「改善したい」という

上昇志向からきたものだ。




メタルバンドもそう。


大学に入ってボーカルをやろうと決めていて

ある時メタルバンドのサークルに顔を出して

ライブを聴いた。




雑音だった。


何か楽しいのかわからなかった。




でも、だから僕はあえて入った。



なぜ彼らはメタルに惹かれ、

メタルを演奏しているのかを知りたかった。


そして嫌いだったメタルというジャンルで

デスボイスを習得し、4オクターブ出せる

くらいにまでなった。



自分が嫌いと思っているものを

好きな人がいる。


その理由を、真実を知りたかった。





だからおそらく、


今やっている「営業」という仕事も

現代文やメタルと同じように


嫌いというイメージから

好きという事実に

変わっていくような気がする。



「ポジティブとは、

ネガティブな面からプラスを引き出す力」

だと僕は人生を通して感じた。





敵や味方

好きや嫌い


というイメージは、機会損失になる。



なぜなら、イメージは体験や経験によって

いくらでもくつがえるから。



好きと思おうが嫌いと思おうが

それは自分の勝手だが、


好きなイメージのあることだけを

続けていては、おそらく

嫌いという現実になることだけが増え

結果的に好きなイメージを持つものが

なくなる。



恋愛なんかがそうだ。



取っ替え引っ替え、

パートナーと付き合って別れる人は

相手のネガティブな面しか見えていない。



自分の理想だけを追い続けて

相手のポジティブな面より

ネガティブな面に強く反応を示す。




だから関係は長く続かないし、

結局自分の理想が間違いだと

40代になって気づくだろうから

将来的に幸せにはなれない。




イメージは

他人の真実を壊し

自分の真実をも壊す




だから「好き嫌い」で

物事を判断するな。



そこで判断するのは勿体ないから

「なぜ好きなのか、嫌いなのか」と


もう一歩踏み込んで考えてみてほしい。




そうすれば、


世界は自分がイメージしていたよりも

ずっと広い現実なものと感じるだろう。