賢者への道ブログ

歴史から学ぶ賢者となり、未来を考える力を養う。

退職の旨を上司に伝えます(全文)

 


この度、

貴社を退職させていただきたく存じます。

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以下の文章は、

その経緯や理由でございます。

長い文章となるかもしれませんが、

お付き合いいただければなと思います。

 

 

これまで「貴社」をやめたいと

思ったことは2~3回あります。

 

しかし、

その時自分が抱いたのは

「会社をやめたい」に近い

理由だったと自分を振り返って思います。

 

故にやめたい理由も気迫で、

きついとか自分にはできないからとか

そういった弱音からだったり

自分への甘えだったりでした。

 

今となっては続けられたので

よい経験になったと思いますが、

実際軽いうつ症状も見られましたし

これまで経験したことがなかった

風邪や腹痛、じんましんなど

体調不良の症状も見られました。

 

そのうちのいくつかは

今も治らずじまいですが、

もちろんそんな理由で辞めたい

というわけではもちろんありません。

 

 

辞めたい理由はたった一つです。

 

 

それは

===========

自分の人生において

これ以上この会社で経験したいこと

経験してみたいことがなくなった

===========

ということに気づいたからです。

 

 

偶然なのか実力なのかはわかりませんが、

私は営業マンとして自分の予算を

達成することが経験できましたし、

昇給昇格も経験できました。

 

しかも飛び級までできたのです。

 

そうしてこれからは

さらに高い予算をクリアしていき、

主任、課長代理、課長…と、

さらなる上を目指していくわけです。

 

しかし、ここでふと思いました。

 

「主任になって何がしたいのか」

「課長になって何がしたいのか」

 

 

 僕は人生において

「白黒理論」という哲学を持っています。

 

 

どういった考え方かというと、

自分が白であることを認識するために

補色(対比する色)関係にある黒から

潰していくという考え方です。

 

12年間やっていたサッカーでは、

ミッドフィルダーでプレーしたいがために

フォワードを経験したあと

ディフェンダーを経験し、

6年かけてやっと念願のポジションでの

プレーを実現させています。

 

このころは本能的でしたが、

単純に前の選手と後ろの選手が

ミッドフィルダーに対して

どのような動きやプレーを求めているのか

という知識欲的な部分から、

それらのプレイヤーの思考を知ってから

プレーをしたいという考え方があったから

こういう選択をしました。

 

当時は、体も小柄で

パワーもスピードもありませんでしたが、

そのインテリジェンスさ

(これは小学生時代に通っていた

クラブの監督で元アルゼンチン代表の

オルテガから直々に頂いた言葉です)で

どのポジションでもレギュラーを

勝ち取ってきました。

 

高校卒業まで12年間サッカーをし、

大学ではバンド活動に初めて参加しました。

 

私には、自分は歌がうまい

という認識こそありましたが、

高い声も低い声も出すことが

ずっとできなかったので、

故に自分の歌声に自信が持てませんでした。

 

将来は、自分の作詞作曲した音楽を

世に出してみたいと考えてはいましたが、

当時の僕には遠く及ばぬ夢だったのです。

 

だからこそ自分の夢に

一歩でも近づこうと

バンド活動しようと決めたのです。

 

その中で僕が決めたバンドのジャンルは

「メタル」でした。

 

なぜかと言われると、

これも白黒理論です。

 

自分から一番遠い物事から経験していくと

濃い時間を過ごせるからです。

 

もちろん、別の理由もあります。

 

高い声を出すためには、

低い声を出す必要があるなと

これは地球の大陸の構造を見て

考えさせられました。

 

どういうことかというと、

高い山を存続させるためには

水面下にはそれ以上の高い山を

支える逆さ山が必要になります。

 

氷山が最もわかりやすいかと思います。

空気中に触れる氷の体積と

水面下にある氷の体積の比は

1:8とされています。

 

つまり

理論上エベレストを

煌々と存在させるためには、

その8倍もの大陸プレートが

必要になるわけです。

 

それと同様に、

低い声が出せれば高い声が出せると

僕は自然の原理から考察し、

低音重視のメタルバンドの

ボーカルとなったわけです。

 

実際4年間経験してみて

声域はかなり広がっています。

 

加入前は計っていませんでしたが、

今では4オクターブの声が出せます。

(もちろん、それで歌のうまさが

決まるわけではありませんが)

 

 

以上

上記2例のように、

ぼくは自分の人生において

「白黒理論」を実証し、

その正しさを成果として出してきました。

 

ちなみにこの会社に入った本当の理由は

「営業が嫌いだったから」

「苦手意識があったから」です。

 

面接の時は多少うまいことを

申し上げているかもしれませんが、

これが貴社に入社した本当の理由です。

 

そしてこの選択も

もちろん「白黒理論」なわけです。

 

私は

「成果を出すまで絶対に辞めない」

「営業への苦手意識をなくしたい」

それが働くことへの

モチベーションだったわけです。

 

そして昨クウォーター、

見事予算を達成して

成果を出すことができました。

 

しかしそれからの1ヶ月半、

私は働くモチベーションを

失ってしまっています。

 

他にも理由はあると思います。

 

「商材に対して自信が持てないからなのか」

「仲の良い同僚が辞めてしまったからなのか」

「予算に追われるのが精神的にきついのか」

 

どれも一理あるなと感じてはいます。

 

しかし、

試行錯誤した結果たどり着いたのが

「苦手の克服のために貴社に入社し、

そして私は先日それを克服したと思える

結果を出せた」

ことが大きな要因であることに気づきました。

 

これが、

私が今このタイミングで

貴社を辞めたいと結論づけた理由です。

 

 

たくさん考えました。

 

貴社に残った暁には何が待ち望んでいるか

どのくらいの収入が得られるのか

 

もう少しマクロ的に考えると、

東京オリンピック後の日本はどうなるのか

人口減少している国がどうなるのか

どういう仕事につくのがベストなのか

 

 

しかし、色々考えてわかったことがあります。

 

 

「未来なんか予想してもわからないな」と。

 

これは営業をやっていても感じました。

 

「このペースでいけば、

月末にはどのくらいの着地になる」

 

営業報告や会議では

こういったことを数値化して

提示していますが、

これも結局は外的影響がまったくない、

あるいはその影響を自分で

コントロールすることができる、

ということが大前提での数値です。

 

これからの時代、

予測できない自体は

より増えていくと思います。

 

実際コロナウイルス

流行している現在では、

航空会社は全便運休になれば

2日で倒産するとまで言われています。

 

この不測の事態を、

航空会社は予測することができたでしょうか?

 

 

もちろん、数字をある程度

コントロールすることはできると思います。

 

営業報告はそもそも

自分がコントロールできる部分で達成して、

上振れは外的影響で作っていけ、

というのが本質なのだと思っています。

 

 

 

さて、ここからは

これから私が何をしていくのか

という人生設計のお話になりますが、

僕は人生を3軸で考えております。

 

フェアトレード及びSDGs

「音楽」

「仕事」

 

前者の2つに関しては完全に趣味枠ですが、

それらでは人脈や自己実現

させることができると考えています。

 

さて、問題の「仕事」ですが、

私は現在このように考えております。

 

 

10年後の33歳までに、

学校でフェアトレードSDGs

学外講師を勤め上げる。

そのためには、

その線で功績や活動実績を

残さなければならない。

そのためには、

その活動に費やす時間や

人脈を創出する必要がある。

それには、今の仕事環境では難しい。

 

 

ちなみにフェアトレードの特徴や課題は3つ

 

「流通」

「倫理」

「教育」

 

次のステップへのキーワードは

「流通」だと考えています。

 

人材が不足し、

今すぐにでもAI化しなければならない

業界です。

 

しかも、

自給自足社会でない現代では、

流通力がなくなれば

人間は生きていけません。

 

コロナウイルスの報道以来、

マスクがどこにも販売していない様に。

 

そしてこの「流通」は

フェアトレード」と密接に関係しています。

 

「利益的な貿易か、倫理的な貿易か」

という点においてです。

 

つまり自己実現のためには

「流通の知識」が必要となる

ということがわかったのです。

 

 

自分の夢から逆算してき、

そのためにどう行動していけばよいのか。

 

この思考こそ、

貴社で学んだ一番の宝物だと思っています。

 

 

 

 

以上を以て、

退職の決意表明とさせていただきます。