賢者への道ブログ

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IT未経験挑戦まで残り11日「その人の生産性が一発でわかる質問」

こんばんは。

IT未経験挑戦まで残り11日です。

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2018年の世界経済フォーラムデータでは、

先進国の中でも日本のある項目のポイントが

非常に低いことがわかっています。

 

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・デジタル技術

・論理的思考

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日本はIT後進国として知られている一方で、

意外にも論理的思考能力が低いとの

データが出ています。

 

このクリティカルシンキング力は

主に大学で習得されるもので、

日本の論理的思考能力の低さと

日本の大学教育の評価の低さに

強い相関関係があることから、

客観的にも信用性の高いデータであることが

わかります。

 

ちなみに論理的思考能力の高い人は

仕事の生産性が高いということもわかっています。

 

実は密かに、日本企業の面接では

応募者の仕事の生産性の高さを

論理的思考能力の高さで計っているのです。

 

今回はそれを例に挙げ、

生産性や論理的思考能力について共有します。

 

 

魚のいない海で魚を釣り上げる方法

 

企業が採用の時点で

その人の仕事の生産性を計るためにする

論理的思考能力を計る質問がこちらです。

 

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「あなたは魚のいない海で

どのようにして魚を釣り上げますか?」

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面接には攻略や対策などもあるので、

一つの質問でその人の本当の姿が

わかるとは思いませんが、

少なくとも準備力または論理的思考能力は

この質問で計ることができます。

 

ちなみに答えは

「市場で魚を買って海に放し釣る」

ではありません。

 

論理的思考能力が高い人は

「それは無駄な努力なので、違う海に移動します」と答えます。

 

「努力の矛先や仕方」が効果的でないと、

どれだけ時間や労力を

投資しても不毛に終わります。

 

正しい努力ができる人は論理的思考能力が高く、

仕事の生産性も高い傾向にあるのです。

 

 

日本の論理的思考能力が低い理由

 

論理的思考能力だけに関わらず、

能力やスキルの育ち方はリーダーが変わるだけで

高くも低くもなります。

 

つまり日本人の論理的思考能力が低いのは、

それを育てる環境やリーダーに

問題があるとも言えます。

 

学習院大学の研究によると、

日本企業は学校教育を修了した

生産年齢人口の人たちに対する

再教育するためのいわゆる人材投資が、

アメリカやフランスと比べると約1/20倍、

英国やドイツ、イタリアと比較すると約1/10倍と

スキルアップへの人材投資を怠っていることが

わかっています。

 

また日本企業が人材投資に保守的な背景としては、

2014年のデータを比較すると

日本は4割が非正規雇用者であるのに対し、

フランスは9割が正規雇用者として働いています。

 

日本型企業は「メンバーシップ型企業(家族型企業)」と言われており、社員同士や会社を

家族のように接し待遇一方で、

正規雇用として働いている人には冷遇なのです。

 

これは

世界を見ても同様の対応をとっていることが多く、

どの国の企業も正規雇用でない人材に対しては

教育を施さない傾向にあります。

 

 

さいごに

 

日本の生産性の低さに関しては

なんとなく知っていたかもしれませんが、

掘り下げていくと実は体系的な問題であり、

抜本的な政策や改革が必要であることが

わかったと思います。

 

そもそも生産性をなぜ上げなければならないのか

という疑問も出てくると思いますが、

生産性の高さはGDPの高さを意味し、

GDPの高さは生活水準の高さを意味します。

 

もちろんアメリカのように、GDPが高い一方で

先進国の中でも日本を超える貧富の格差を

生んでしまっているケースもあります。

 

しかしながら、

デジタル社会に一歩も二歩も足を踏み入れている

現代社会では貧富の格差がより拡大していきます。

 

自らや自分に近しい人を守っていくためにも、

論理的思考能力は役立つのです。